2021年12月31日金曜日

説教20220101

 黙示録 21: 1~6(a-c) (新477) 

21:1わたしはまた、新しい天と新しい地を見た。最初の天と最初の地は去って行き、もはや海もなくなった。

2 更にわたしは、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意を整えて、神のもとを離れ、天から下って来るのを見た。 3 そのとき、わたしは玉座から語りかける大きな声を聞いた。「見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる。神は自ら人と共にいて、その神となり、 4 彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである。」

5 すると、玉座に座っておられる方が、「見よ、わたしは万物を新しくする」と言い、また、「書き記せ。これらの言葉は信頼でき、また真実である」と言われた。 6 また、わたしに言われた。「事は成就した。わたしはアルファであり、オメガである。初めであり、終わりである。渇いている者には、命の水の泉から価なしに飲ませよう。


説教「新しい自分を始める『時』」 徳弘浩隆牧師 

1. 夜が来て朝が来た… 

新しい年を迎えました。明けまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

とはいっても、私たちはお正月に礼拝があり帰省もしませんし、子供や孫が帰ってくるわけでもありません。家族のように仲良く親しくしている各地の「自称子ども」たちは、コロナ対策や仕事の忙しさもあり、時々してくれていた「里帰り」もかないません。

「有が来て、朝が来た」と旧約聖書の最初の天地創造の日を数えていくところに出てくるように、私たちにとっては、普通に夜が来て朝が来た「ただそれだけの同じ日常」の連続の一コマともいえるかもしれません。

この新しい年、その元旦の礼拝に今日集まりましたが、何を学び、何を祈り、始めていくのでしょうか。 

2. 聖書を学びましょう 

今日の聖書は、二つの中から選んでよいようになっています。一つは「主の命名」、もう一つは「新年」です。「八日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である」と聖書が伝える通りその命名を覚えて礼拝をするのが「主の命名」の礼拝。そして、新しい年が来て、新たな気持ちで始める一年の最初の礼拝として「新年」にちなんだ聖書の場所も選ぶことができます。

先週の礼拝で、イエス様が 12 歳の時のエピソードが読まれましたから、お誕生から8日後にさかのぼるのもなんですし、今日は「新年」の聖書個所を読んでいただいたというわけです。

旧約聖書はコヘレトの言葉から、「何事にも時がある」という有名なところです。

第二の日課は黙示録から「わたしはまた、新しい天と新しい地を見た」という、新しいことが始まる、将来のその時の預言を読みました。

そして福音書はマタイの福音書からイエス様の言葉として「最後の審判・すべての人の裁きと救い」の時についてのお話でした。それらを順に読んでいただいただけで、私たちの心は引き締まります。

3. 振り返り 

さて、私たちの人生はどうだったでしょうか?まだ終わっていませんが、一つの区切りが終わりました。一年を終えて、新しい年に際して、それを振り返らねばなりません。

先週の垂井集会所での夕礼拝の聖餐式で「はっ」とすることがありました。キリストの体であるウエハースをお分けしている時です。アメリカの友人が送ってくれたものも使っていますから十字架やいくつかの模様があるものも混ざっています。その中に「Ω」のマークの物がありました。「わたしはアルファであり、オメガである。初めであり、終わりである」という今日の黙示録のことがを思い出しました。ギリシャ語のアルファベットですから、ついでに「オミクロン」も思い出しましたが。さて、神様は天地創造され全てを作られました。そして、時間そのものも造られました。その方によって、古いものは過ぎ去って、新しくなる、いや、新しく「される」ことを祈り、進んでいかねばと思わされました。 

4. すすめ 

今日の神様の声はこうです。1.何事にも時があるから、今やるべきことを見逃さないように生きなければならない。2.いつか世の終わりが来て、あるいは自分のいのちの終わりが来て、審判を受ける時が来る。そのとき自分が受けるのは、どう生きてきたかすべてを見て知っておられる神様の裁きなのか、救いなのか? 3.神様は永遠の時を支配し、やがてすべてを新しくされる方。神様とともに生きていけば、涙も悲しみも嘆きも労苦もない、と。

悔い改め、つまり、ものの見方を変えて、神様とともに、新しい生き方を始める時です。今年もご一緒しましょう。よろしくお願いいたします。 

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